天道バプテスト教会の歴史
ご挨拶
ようこそ。天道バプテスト教会のホームページをご覧頂きありがとうございます。
当教会は1977年より、ここ太郎丸を拠点として、イエス・キリストの福音を宣べ伝えたく活動を続けております。
当教会は「聖書」を信仰と実践の唯一の規範とする、歴史的なバプテスト教会です。
教会案内
天道バプテスト教会は、アーカンソー州ホットスプリング市のバプテスト教会のベニー・マクワ宣教師により、川の向こうの天道の地で、1977年より開拓が始まりました。最初の頃は学生が中心の若い求道者が与えられ、信者の群れとなっていきました。1980年になって、ローソン宣教師にバトンタッチされ、宣教は続きました。
1983年に教会組織がなさされて独立し、門林省吾牧師に託されました。数年して門林牧師は辞任し、その後再びローソン宣教師が牧会の仕事を続けることになりました。このころから、信仰約束宣教献金がスタートし、細々ながら海外宣教の手助けを始めました。
1992年に、ローソン宣教師より小田洋牧師に代わりました。
1994年に、現在の太郎丸の地に300坪の土地を手に入れ、新会堂を建設し、移転しました。1998年に小田牧師は辞任し、小倉徹夫牧師に代わりました。宣教活動は活発となり、国内外の多くの牧師、宣教師を助けるようになりました。
信仰約束宣教献金はローソン宣教師により始められ、今日に至っている、天道バプテスト教会の特徴的な宣教活動です。国内外の宣教事業のために用いられてきました。最初の頃は、国内、フィリピンを中心に支援を行っていました。
1998年の頃より、世界規模へと支援範囲が少しずつ広がっていきました。そして、宣教献金の一部を宣教プロジェクト基金として積み立てを開始しました。その目的は、開拓宣教の地で急に大きな費用が必要な場面で、支援できるようになろうということでした。
また、2009年～2016年の間、医療伝道に会員たちは出かけていき、フィリピン、モンゴル、ルーマニア、バヌ・アツ島といった世界各地での短期宣教活動に参加することもしました。
2016年12月に、小倉徹夫牧師は健康上の都合で辞任し、その後は現牧師の大庭博邦牧師が継いでいます。2019年6月に福岡市南区に伝道所として「やよい坂聖書バプテスト教会」を開所させ、有岡博一宣教師がその任に当たることになりました。
天道バプテスト教会は、「聖書」を神の言葉として信仰と実践の唯一の規範とする、歴史的なバプテスト教会の立場をとっています。バプテスト教会は新約聖書に書かれている主イエス・キリストが造られたたものと同様のキリスト教会です。当教会は、地域に根付こうと考え、最初に始めた近くの住所の「天道」を、その名前として名付けました。その名前は、唯一の天への道であるイエス・キリストを意味しているようです。神のすばらしさを表しつつ、奉仕の心を持って、地域の方々に安らぎと希望を届けるための教会を目指しています。
当教会は、米国アメリカン・バプテスト連合と深い関係を持ち、日本バプテスト連合に加盟している諸教会と交流しています。
バプテスト連合 - Baptist Association
イエス・キリストが創設した教会は当初、たった一つだけでした。その教会に与えられたキリストの宣教命令を忠実に実行する事により、世界各地に多くの人々がキリスト信仰を持つようになりました。
その教会の働きから、全く同じ信仰と実践の原則を守る教会が次々に生まれてきました。当初は宣教師を送り出す母教会とその支援を受ける伝道所の関係であった両者は、その伝道所がイエス・キリストを頭とする教会になると姉妹関係、協力関係に変わっていく事になります。
新約聖書には、イエス・キリストを頭とする各個教会がその目的のために、任意かつ自主的に、協力と交わり（Association／連合）をしていた事が明記されています。ここで大切なのは、歴史的なバプテストの立場に立つ教会はイエス・キリストだけを頭と仰ぎ、それ以外のいかなる個人や上部組織、教団教派を認めるべきでないと信じていた事です。
バプテスト連合は、厳格にイエス・キリストとその教えを守り信奉する教会が、互いに協力し合う交流のための団体です。
日本バプテスト連合 - Japan Baptist Association (JBA)
第二次世界大戦中に日本軍と戦ったユージン・M・レーガン（元アメリカ陸軍大尉）は、帰国後の1952年アメリカのテキサス州ヒルスボロー市にあるウオルナッツ・ストリート・バプテスト教会において、キリスト信仰を受け入れバプテスマを受けました。
その後、レーガンは説教者となり、かつての敵国日本での宣教を自分に対する神からの召命と確信し、所属教会から宣教師として日本に派遣されました。そして、アメリカン・バプテスト連合（ABA)諸教会の支援を受けて、横浜市中区本牧に聖書の教えを守り、それを宣教する事を目的とする新契約バプテスト教会を設立しました。そして、イエス・キリストが創設した教会と同様に、新契約バプテスト教会から幾つかの教会が設立されました。
1964年11月、こうしてABAの宣教師たちの開拓伝道によって生まれた4つの教会は、新契約バプテスト教会において第1回教会総会を開きました。その場で、イエス・キリストを頭とする独立した教会が互いに協力し合う交流のための団体として日本バプテスト連合を組織することが決定されました。
アメリカン・バプテスト連合 - American Baptist Association (ABA)
キリスト教会は、処女マリヤの子としてユダヤのベツレヘムの町に誕生したイエス・キリストによって紀元30年頃に創設された一群でした。その頭であるイエスは個人名であり、キリストは職責名です。この最初の教会を構成した人々は、イエスの公の活動（約3年半）の一部始終を目撃した弟子たちであり証言者でした。
紀元33年半頃、イエスを迫害しようと考えたユダヤ人議会の訴えを受けた宗主国ローマ帝国の承認の下で、イエスは十字架刑に処せられました。しかし、3日3晩の後に旧約聖書の預言通りに死から復活して弟子たちの前に現れ、約40日間にわたって聖書とその教えの真実性を実証されました。
イエスは、キリストとしての全ての職務を終えて昇天される直前、ご自分の弟子たちの群れである教会に福音宣教の命令を与えました。教会はこの目的のために自ら宣教活動に専念し、やがて当時知られていた世界各地に宣教師を派遣し、1世紀後半には使徒パウロを中心として40から50の教会が設立されました。2世紀には100以上、3世紀には当時ブリテンと呼ばれていたイギリスのウェールズ各地にも活動を展開するようになりました。
その後、カトリック教会という新たな流れが生まれると、聖書的でない方法での洗礼に反対して、イエスの政教分離の教えを守り、浸礼を授ける諸教会は激しい迫害を受けるようになりました。結果としてヨーロッパ全域に散らされていったこれらの人々は先々での地下活動を余儀なくされました。彼らは、すでに別の形での洗礼を受けていたイエスをキリストと信じる信者に対し、新たに会員として受け入れるために聖書的なバプテスマを授け直していました。
このことから、彼らはラテン語で「アナ・バプテスト（再浸礼派）」の名で呼ばれるようになりました。そして、16世紀の宗教改革の時代を経て後、改革に身を投じた人々とも区別され、独自の呼び名が付けられました。アナ・バプテストの「アナ（再）」がとられて無くなり、「バプテスト」と呼ばれるようになりました。
17世紀になると、イギリスに移って行ったバプテストの一部はそこでの迫害を逃れるために、新大陸アメリカに渡り大きな発展を遂げました。1707年にはペンシルバニア州の5つの教会が、聖書の原則に基づく教会間の交わりである「連合（Association）」を組織して宣教協力をするようになりました。1924年3月4日と5日にはアーカンソー州テキサカナ市で第一回のアメリカン・バプテスト連合（American Baptist Association）の諸教会からの使者による第一会総会が開催され今日に至っています。